<第107回全国高校野球選手権大会:東海大熊本星翔10ー7北海>◇11日◇1回戦◇甲子園 北海の本格派右腕・松田 収司投…

<第107回全国高校野球選手権大会:東海大熊本星翔10ー7北海>◇11日◇1回戦◇甲子園

 北海の本格派右腕・松田 収司投手(3年)が復帰登板を果たした。

 北海劣勢の中、7回表から4番手としてマウンドに登った松田は常時140キロ中盤(最速147キロ)の速球で立ち向かった。

 1.2回を投げ、2奪三振、1失点。それでも伸びのある速球を投げ込んだ。

 1年春からベンチ入りし、エース候補として下級生から経験を積んできた。

 1年秋はエースとして全道大会優勝に貢献。神宮大会では作新学院の小川哲平投手(JR東日本)と投手戦を繰り広げ、昨年センバツの大阪桐蔭戦では3回途中で4失点と悔しい結果に終わったが、素質としては25年度の北海道を代表する右腕だった。

 2年秋、3年春も主力投手として投げたが、夏の大会前に背中の肋骨を疲労骨折した影響で、この夏の支部予選南北海道大会では登板ができなかった。甲子園に合わせて調整してきた。投球フォームもクイック気味の動きに変えたことで、しっかり指にかかるストレートを投げることができるようになった。

「甲子園では自己最速の147キロを出すことができてよかったです」と敗戦でも、故障を乗り越えた松田の表情は晴れやかだった。

 卒業後は大学でも野球を続ける。

「大学4年間で実力を磨いて、育成ではなく、支配下で行ける投手になりたいです」

 高い目標を掲げた松田は大学4年間でも、表舞台で活躍することができるか。