◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(10日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7…

リッキー・ファウラーはトップ50圏外からプレーオフ初戦を突破した

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(10日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)

次週のプレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」(メリーランド州ケイブスバレーGC)進出は、トップ選手の翌シーズンにとって大きな意味を持つ。対象のポイントランキング(フェデックスカップ)50位までのプロが獲得したのは、来季のシグニチャーイベント(昇格大会)の出場権。予選落ちがなく、高額賞金&ポイントがかかる8大会への切符だ。

通常大会の4倍のポイントがかかる今週のプレーオフ初戦で、51位以下から圏内に飛び込んだのは5人。通算10アンダーの6位フィニッシュを決めたリッキー・ファウラーがランキングを64位から48位に上げ、逆転に成功した。

ツアー6勝のファウラーは昨季、秋季シリーズ(フェデックスカップ・フォール)を経たポイントランクで101位。今季開幕時の出場機会は限られたが、昇格大会6試合から推薦を受けて6月の「ザ・メモリアルトーナメント」では7位に入った。ランク圏外で迎えた今週は4日間60台をマークして今季2回目のトップ10入り。最終日は終盤17番で2mのパーパットをねじ込むなど「69」でまとめ、「来年はそれ(推薦)に頼りたくなかった。(大会に)手紙を書いたり、電話を掛けたりしてお願いしなくていいのはうれしい」と喜んだ。

一方、トップ50から陥落したのは今季1勝のルーキーであるアルドリッチ・ポットギーター(南アフリカ)ら。3日目に松山英樹、ポストンと回ったジョーダン・スピースは最終日の「68」も実らず3アンダーの38位で、ランクを48位から54位に落とした。

スピースは昨年8月の左手首の手術を経て、ことし1月末に戦線復帰。2試合目の「WMフェニックスオープン」で4位に入るなど1ケタ順位が4回あったが、2年ぶりのトップ50入りのチャンスを逃してシーズンを終えた。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)

<トップ50浮上>
選手名/大会順位(スコア)/大会前ランク→大会後ランク
カート・キタヤマ/9T(-9)/52→37
バド・コーリー/14T(-8)/53→46
リッキー・ファウラー/6T(-10)/64→48
ジョナサン・ベガス/14T(-8)/56→49
J.T.ポストン/22T(-6)/51→50

<トップ50陥落>
アルドリッチ・ポットギーター/59T(+3)/43→52
ジョーダン・スピース/38T(-3)/48→54
ジェイク・ナップ/62T(+5)/47→55
ウィンダム・クラーク/56T(+2)/49→56
ミンウ・リー/68T(+10)/50→57