全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は10日、広島市などで行われ、剣道は男子団体で磐田東(静岡)が初優勝した。…
全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は10日、広島市などで行われ、剣道は男子団体で磐田東(静岡)が初優勝した。
男子団体で、磐田東が剣道王国・九州の牙城を崩した。準決勝で日章学園(宮崎)に競り勝ち、決勝も九州勢の明豊(大分)と相まみえた。
ともに2人ずつが白星を挙げ、勝負の行方が託された大将戦。磐田東の藤雄龍来(3年)がメンを先取した。2本先取を狙わずに制限時間までポイントを守って勝つ選択もあったが、「守ったら相手のペースになる」と果敢に前に出た。守勢に回った相手の手元が上がった隙を見逃さず、コテを奪って初の日本一の座を引き寄せた。総体の男子団体では、13年ぶりとなる九州勢以外の優勝だった。
チームは九州勢に勝つことを目標に、九州への出稽古を重ね、実力を蓄えてきた。明豊と5月の遠征で竹刀を交えた際、藤雄は相手の大将と分が悪かったという。「やってやるぞという気持ちだけで臨んだ」という大一番。攻め抜く姿勢が快進撃につながった。(大舘司)