8月5発目となる31号を含む4安打と大活躍した阪神・佐藤輝明(C)Getty Images 阪神は8月10日のヤクルト戦…

8月5発目となる31号を含む4安打と大活躍した阪神・佐藤輝明(C)Getty Images

 阪神は8月10日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)に5-2で快勝。4番・佐藤輝明が今月5本塁打目となる31号ソロを含む、4安打2打点の大活躍。チームを6カード連続の勝ち越しに導いた。

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 最後まで“サトテルの1日”だった。3点差に迫られた最終回。ヤクルトの代打・増田珠の鋭い当たりを、三塁手・佐藤が柔らかいグラブさばきで好捕。一塁に送球し、試合を締めくくった。

 中継局『GAORA』の試合後インタビューに応じた藤川球児監督は「最後も佐藤がスッと取ってくれた。打つも守るも走塁も、素晴らしい姿をずっと見せてくれています。今、もっとも誇れる選手。いさましい姿を見れましたね」と最敬礼だ。

 バットはいつも以上に凄かった。初回に一塁線を破る先制のタイムリー二塁打を放つと、3回は再びヤクルト先発・奥川恭伸のスライダーをとらえ、右中間へ31号ソロ。8月5本目のホームランだ。

 5回、8回にも得点につながるヒットを重ね、今季2度目の4安打。打率を.289まで上昇させ、リーグ3位に浮上。チームメートで1位・近本光司の.291、2位・中野拓夢の.290に接近した。

 “打ち出の小槌”と化した佐藤の活躍ぶりにSNSも騒然。多くのファンが「三冠王」の3文字を記した上で、「隙が無くなった」「化け物すぎて草」「えぐすぎてもはやキモい」と絶賛の嵐。さらには「あかんマジでメジャーいってまう」「はよメジャー行けや」と先々の未来にまで言及するコメントも見られた。

 お立ち台では、2失点完投の才木浩人が思わず「頼りになりますね」「好きです」と口にするほどの信頼感を放つ主砲。当の本人は「才木?最後フラフラでしたけど、何とか守備でカバーできてよかったです。31号?しっかり狙い通り打てたので、いいバッティングができたと思います。これからも1打席1打席を積み重ねて、最終的にはもっと打てれば」と終始、殊勝に語った。

 優勝マジックを「29」に減らした猛虎。サトテルの勢いはとどまる気配がなく、その一振りから今後も目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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