◇国内女子◇北海道meijiカップ 最終日(10日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6642yd(パー72)◇曇り…
◇国内女子◇北海道meijiカップ 最終日(10日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6642yd(パー72)◇曇り(観衆3387人)
単独首位から出た森田遥は「73」とスコアを落とし、通算8アンダー2位で優勝した河本結に1打及ばなかった。初タイトルを掲げた2017年以来の大会2勝目、2年ぶりの通算3勝目を逃して悔しさがあふれた。
前半で3ボギーが先行。重苦しい雰囲気だったが、後半11番からの3連続バーディで優勝戦線にカムバックした。「開き直りもあったと思います」。バーディならプレーオフに持ち込めた最終18番(パー5)は3打目で110ydと番手間の微妙な距離が残り、迷った末に選んだ47度のウェッジショットをピンに絡められなかった。
最後の一打よりも「もっと途中でボギーを減らせれば何とかなった」と言う。それでも、3日間トータルのプレーは今季トップ10入りがなかった29歳にとって前向きになれる部分もある。「本当に、久しぶりにいいゴルフだった。次につながる」。メルセデスランキングも77位から58位まで上がり、控えめにうなずいた。
同じ1打差2位で終えた鶴岡果恋は最終18番(パー5)で10mほどのバーディパットが惜しくも入らず、初優勝はならなかった。河本と同じ組で回り、出だし3ホールで2バーディ。後半も12番(パー5)で3打目をピン横に絡め、13番は9Iのコントロールショットからチャンスを作って2連続とした。
2週前「大東建託・いい部屋ネットレディス」から2試合連続の2位。大東建託―でも最終日に「64」をマークしており、「最近はコースの特徴をつかんで慣れていって、最終日にすごく回りやすくなっています」と変化を挙げる。パッティングの距離感や今大会でもさえていたラフからフライヤーするかどうかといったジャッジは、大会の中で徐々に磨かれていく感覚があるという。
メルセデスランクも58位から、2試合で31位まで急浮上。「それまでは全然自信がなかったというか、ゴルフがすごく難しく感じていた。いまとなっては、それ(不調)があったから、今週と大東建託の週が良かったのかな」と後半戦を見据えて声を弾ませた。(北海道北広島市/亀山泰宏)