（9日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 明豊6―2市船橋） 2年生の藤（とう）翔琉（かける）選手が攻守で躍動し…
（9日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 明豊6―2市船橋）
2年生の藤（とう）翔琉（かける）選手が攻守で躍動した。この日はいつもの遊撃手でなく三塁手で先発。一回裏の守備で三塁線への強烈なライナーを横っ跳びで捕球し、リズムをつかんだ。それは打撃にもつながり、三回に先制2点適時打を放つなど2安打3打点の活躍をみせた。
甲子園という大舞台では、「大きいのを狙ったら、たぶん打てない」と、練習の時から内野手の頭上にライナーを打つことを意識してきた。同時に守備から流れを作ることの大事さも十分に認識していた。
そして、チーム内で先制点にこだわろうと話す中で先制打が生まれた。「あそこで1本出たのはとても大きかった」。川崎絢平監督は「彼の力からしたら期待通り」と目を細めた。
ただ、この試合の結果で満足はしていない。次戦の相手は、かつて「がばい旋風」で夏の甲子園を制した佐賀北。「旋風とか関係ない。いつもの自分のプレーをするだけ。チームが苦しい場面で1本が打てる選手になりたい」と気を引き締めた。（大村久）
