第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は11日、第6日を迎え、1回戦2試合と2回戦が行われる。1回戦の第1試…
第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は11日、第6日を迎え、1回戦2試合と2回戦が行われる。1回戦の第1試合では、ハンディを克服した左打者が悲願の甲子園で打席に入る。
【大会第6日第1試合(8時00分)】
県岐阜商(岐阜)-日大山形(山形)
県岐阜商の横山 温大外野手(3年)は、生まれつき左手の指がないハンディを見事に克服して、レギュラーをつかみ甲子園出場を勝ち取った。左打者の横山のスイングはほぼ右手一本。それでも鋭いスイングを見せ、この夏の岐阜大会で19打数10安打、打率は.526をマークした。盗塁もチームトップの3個を記録し、7番打者として、チームの岐阜大会優勝に貢献した。
守備では右手にグラブを持ち、捕球すると同時に、グラブを左胸にかかえ、右手で球を持ち送球する。素早い動きで、ハンディを感じさせない技術を身につけた。想像を絶する努力があったことは想像に難くない。甲子園でその努力を発揮する時がきた。
県岐阜商は創部100周年の今年、31度目の出場を果たした。横山をはじめ、努力を積み重ねてきたナインが、伝統校の力を見せつける。
日大山形はダブルエースの活躍で20度目の夏甲子園出場を決めた。小林 永和投手(3年)と、本田 聖投手(3年)は、ともに右腕。基本的には小林が先発し、本田がリリーフに回ってチームを勝利に導いてきた。本田は2年前の夏甲子園のマウンドも経験している。頼れる右腕の終盤の投球がチームの勝利のカギを握りそう。