(9日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦聖隷クリストファー5―1明秀日立) 【静岡】大応援団を甲子園に送り出した聖…
(9日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦聖隷クリストファー5―1明秀日立)
【静岡】大応援団を甲子園に送り出した聖隷クリストファーの地元・浜松市では、学校のすぐ近くにある聖隷グループの老人ホーム「浜名湖エデンの園」でパブリックビューイングが開かれた。
季節のイベントなどで生徒たちが吹奏楽やダンスを披露する交流があるといい、入居するお年寄りら60人ほどが、テレビ中継に繰り返し拍手を送った。近藤男也さん(91)は「のびのびとしたプレーで元気をもらった」と笑顔を見せた。
76歳の女性は、夫を亡くした後にホームで暮らすようになった。散歩に出かけては野球部の練習を見ている。「きちんとあいさつをしてくれ、見学したお礼まで口にしてくれる生徒たちは、自分の孫と同じ。選手の笑顔を見て、きょうは勝てると思った」と振り返った。
熱戦を楽しみながら、テニスに打ち込んだ自身の学生時代、野球経験がある夫のことなど色んなことを思い出したといい、「感動、感激、感謝です」。
聖隷は、パラ水泳の鈴木孝幸選手の母校でもある。鈴木選手は敷浪いづみ教頭に託す形で「のびのびとしたプレーが印象的だった」などと勝利をたたえ、「誰が相手でも自分がやれることは変わらない。次戦以降も自分たちの野球を追求してがんばってください。応援しています」とエールを送った。(青田秀樹)