＜第107回全国高校野球選手権大会：明豊6－2市船橋＞◇9日◇1回戦◇甲子園　　3年ぶり出場の市船橋は明豊に2対6で敗れ…

＜第107回全国高校野球選手権大会：明豊6－2市船橋＞◇9日◇1回戦◇甲子園

　　3年ぶり出場の市船橋は明豊に2対6で敗れた。

　今年の市船橋は千葉大会は7試合中、4試合がコールド勝ちを収めており、チーム打率.365、5本塁打、ベンチ入り4投手は140キロ超えと大型チームとして注目されたが、この甲子園では投打ともに実力を発揮できずに試合終了した。先発は期待の2年生右腕・諸岡 杜和投手が先発し、立ち上がりは最速145キロをマークし、無失点に抑える上々の立ち上がりを見せたが、3回表にミスをきっかけに2点適時打を浴びる苦しい立ち上がり。そして5回表から流れを変えるために安定感のあるサイドハンド・島田 侑胡投手はマウンドに登ったが、勢いを止めることができず、2点失い、アウトを2つしか奪えず降板。5回二死から登板したエースの川崎 耕司も4.1回を投げ、2失点だった。投手陣は被安打12、6失点と明豊打線に打ち込まれる結果になってしまった。

　打線はプロ注目の花嶋 大和捕手（3年）は2安打を記録したが、チーム最多の12安打を記録した大木 陽翔外野手（3年）は甲子園では無安打。見逃し三振が2つもあり、明らかに調子を崩していた。海上雄大監督は「本人とも話をして調子を崩していると。やはり待ってしまうことが多かったのでどんどん振っていいよと話をしたんですけど、修正ができませんでした。甲子園までしっかりと調子を上げることができなかった我々の責任です」と振り返った。

　甲子園で本来の実力を出すことができず、そして積極的にプレーする難しさを実感した市船橋ナイン。新チームでは先発した諸岡が残る。この悔しさを糧に再び粘り強く勝ち上がるチームを作り上げることができるか注目だ。