◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 2日目(8日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇728…

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 2日目(8日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)
ゴルフトーナメントでボランティアスタッフが握る「お静かに」のボードは、海外では「クワイエット・プリーズ(Quiet please.)」が一般的。たまに「シーッ!(Shhhhhhhh)」なんてものもあるが、メンフィスのここTPCサウスウィンドでは「セントジュードクラシック」時代から、同じ意味でも「HUSH Y’ALL」がすべてのサインに使われている。
Hush=静かに、黙って。You allの短縮形で、米国南部のスラングであるY’ALLを加えることで、「みんな、静かに」を方言のようにアレンジし、ローカル色を出したという。発案者は昨年8月に死去した前大会ディレクターのドワイド・ドリンカード氏。南東部で接するジョージア州でかつて行われていた「アトランタクラシック」でHUSHの単語が採用されているのを参考にした。
ちなみに、同大会は2008年まで「AT&Tクラシック」として開催。今田竜二がPGAツアー初勝利を上げた試合だ。そもそもアトランタクラシックも、さらに昔、誰かがジャマイカのゴルフ場で見かけた「HUSH」の呼びかけを拝借したという。
かつてはシャフトメーカーのトゥルーテンパーの協力で、持ち手の部分にスチールとグリップをあしらった時代もあったとか。今ではHUSH Y’ALLと入ったグッズも販売されている。毎年、大会を終えた後、ボードを持ち帰ってしまうボランティアスタッフも少なくないらしい。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)