川相コーチの存在が改めてクローズアップされている(C)産経新聞社 虎のしっぽは遥か遠くへ。それでも一戦必勝で追いかけてい…

川相コーチの存在が改めてクローズアップされている(C)産経新聞社

 虎のしっぽは遥か遠くへ。それでも一戦必勝で追いかけていくしかありません。

 現在、セ・リーグ2位の巨人です。リーグ連覇を目指す今シーズンは4番の岡本和真が守備における負傷で戦線離脱。エースの戸郷翔征投手が不振で2軍調整を余儀なくされるなど、4番とエースを欠く中、苦しい戦いを余儀なくされました。

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 スポーツ紙のデスクはチームが波に乗れなかった要因の1つとして、リーグワーストの失策数を挙げます。

「今季、巨人の失策数は60(8月8日現在)。セ・リーグの他の5チームが40台で踏みとどまっている中、これは看過できない数字です。巨人は歴史的に守備をおろそかにしないチームで、それゆえ長年、常勝軍団であり続けられたのです。中でも、今季ブレイクした泉口友汰がリーグワーストの9失策と苦しんでいて、『攻めた結果』としてのエラーもあるにはあるんですが、改善は急務と言えるでしょう」

 2024年のチーム失策数は58。これはリーグで最も少ない数字でした。なぜ今シーズン、ここまで悪化してしまったのでしょうか。

 前述のデスクはこう分析します。

「川相昌弘さんの不在が大きいんじゃないでしょうか。去年まで1軍の内野守備コーチを務めていた川相さんが、今年から2軍野手総合コーチへと配置転換になったんです。川相さんは内野手に徹底した基礎の反復練習を求め、試合前の特訓は報道陣から『川相塾』と呼ばれるほど評判でした。ちなみに川相さんが2軍に行ったことで、巨人のイースタンリーグの守備成績は現在、トップクラスです」

 失策数は一見、地味なデータですが、勝負所での堅守が勝敗の行方を左右することも、また事実。ギリギリの戦いが続く終盤戦。エラーをいかに減らすことが出来るかも、阿部巨人の浮沈のカギを握っていると言えそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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