<第107回全国高校野球選手権大会:綾羽6-4高知中央(延長10回タイブレーク)>◇8日◇1回戦◇甲子園 高知中央の15…

<第107回全国高校野球選手権大会:綾羽6-4高知中央(延長10回タイブレーク)>◇8日◇1回戦◇甲子園

 高知中央の151キロ右腕・堅田 徠可投手(2年)は悔しい甲子園デビューとなった。

 綾羽戦に先発し、1回表は無失点に抑える上々の立ち上がり。しかし右人差し指に異変が起こった。血豆ができてしまい、結局、3回61球、6奪三振、無失点の好投を見せながらもマウンドを降りることになった。「不甲斐ない投球をしてしまい、申し訳ないことをした」と悔やんだが、それでも伸びのある140キロ中盤の速球だけではなく、120キロ後半のスライダーの精度も高く、実戦的な投球を披露し、やはり来年の四国を代表する右腕に相応しいパフォーマンスだった。

 入学当時から138キロを計測し、スクワット中心のトレーニングを行い、今では240キロ。4月から就任した山野監督に体の使い方を教わり、動画では今井 達也投手(西武)の力みのないフォームを見ながら、躍動感のあるフォームを作り上げた。

 試合後、「来年、世代最速投手になりたいです。横浜の織田(翔希)投手、大阪桐蔭の吉岡(貫介)投手のように150キロを超えながら総合力の高い投手を見ていて凄いですし、尊敬します。それでも負けないように頑張りたいです。そして再び甲子園に戻りたいです」とさらなるレベルアップを誓った。