第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は9日、第5日を迎え、1回戦4試合が行われる。夕方の部、第3試合では、…

第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は9日、第5日を迎え、1回戦4試合が行われる。夕方の部、第3試合では、18年前の再現を狙うチームと、35年前の雪辱を期すチームが対戦する。

【大会第5日第3試合(16時15分)】
青藍泰斗(栃木)-佐賀北(佐賀)

  「がばい旋風」と言われ、2007年に劇的勝利を重ねて優勝した佐賀北。決勝での8回逆転満塁弾による優勝だった。あれから18年の年月が流れ、優勝した年に生まれたナインが、再びこの聖地に戻ってきた。まさに「奇縁」というべき。「がばい旋風パート2」となるのか。

 佐賀大会で5試合41イニングを投げわずか3失点と好投した、エースの稲富 理人投手(3年)がどこまで本来の投球ができるか。夏甲子園の白星は優勝した2007年の6勝しかなく、ここ3大会連続して初戦敗退している。18年ぶりの勝利からの快進撃を狙う。

 強豪ひしめく栃木大会を制し、35年ぶりに甲子園出場を決めたのは青藍泰斗。こちらは1990年に出場した時は、葛生高校時代で初戦敗退だった。その「葛生」の文字をユニフォームの袖に入れ、スクールカラーの青地に白のストライプの新ユニフォームで挑む。35年分の思いのつまった新たな装いで聖地に挑む。

 遊撃手である佐川 秀真内野手(3年)は、なんと1年秋から主将に指名され、チームをまとめてきた。その佐川が3年となった夏に悲願を達成。さらにチームの結束力も高まり、甲子園初勝利へと向かう。

 「がばい旋風パート2」か、「ブルーユニフォーム旋風」か。そのストーリーのスタートとなる試合になるかもしれない。