一時期の不調を抜け出しつつあるイ・ジョンフ(C)Getty Images 米大リーグ・ジャイアンツのイ・ジョンフが、コン…

一時期の不調を抜け出しつつあるイ・ジョンフ(C)Getty Images
米大リーグ・ジャイアンツのイ・ジョンフが、コンタクト打撃で復活の兆しを見せている。母国・韓国メディア『OSEN』は現地時間8月8日に「サンフランシスコはイ・ジョンフの活用法を見つけた」と伝え、その期待の高さを示した。
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イ・ジョンフは米国時間8月7日のパイレーツ戦に「7番・中堅」で先発出場し、4打数1安打1得点。これで6試合連続安打とし、今季109試合で打率.258、6本塁打、46打点、OPS.736としている。『OSEN』によれば、同5月14日のダイヤモンドバックス戦以来、本塁打は66試合、277打席連続で出ていないが、代わりに二塁打や三塁打を量産。7月は打率.278、OPS.733、8月は打率.417、OPS 1.170と、調子を上げていると伝えている。
『MLB.com』も今月6日、「ニューヨークに行けば復活するイ・ジョンフ」と題して特集。同3日の敵地メッツ戦では、メジャー初の4安打を記録するなど、4月のヤンキース3連戦と合わせ、ニューヨーク遠征6試合で打率.524、8打点の好成績。本人はその理由について、「韓国の首都ソウルに少し似ている環境だからかもしれない」と語っている。
開幕から1か月で打率.319、3本塁打、OPS.901とハイアベレージを叩き出し、「韓国のイチロー」と評されたポテンシャルを見せつけていたが、6月には打率.143、OPS.551と大不振。打順も3番から7番に下がった。
『OSEN』では「シーズン序盤は強く引っ張ろうとしすぎたが、今は逆方向への打球が増えている。これが最も賢明な選択だ」というボブ・メルビン監督のコメントを紹介。イ・ジョンフも「何かがうまくいかない時は変化が必要。コンタクトに集中し、逆方向へ打つことを心がけている」と打ち明けている。
ジャイアンツもイ・ジョンフの打席で、走者を置いた場面では、エンドランを多用し、持ち味を生かしていると報じている。昨季は肩の手術で37試合の出場にとどまったが、メルビン監督は疲労を考慮して、今後は休養も与える方針。不調を乗り越えた「韓国のイチロー」が、メジャーで着実に存在感を示していることに対して、母国メディアは安堵し、より熱い視線を送っている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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