DH制の導入でセ・リーグの野球も大きく変わりそうだ(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 歴史…

DH制の導入でセ・リーグの野球も大きく変わりそうだ(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 歴史の重い扉が開きました。

 セ・リーグが8月4日、理事会を開き、2027年からDH制を導入することを発表しました。MLBや東京6大学野球でも採用が決まる中、最後の最後まで頑なに導入を拒んでいましたが、これで「大人の野球」は全てDH制となった形です。

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 採用が2027年シーズンからになる理由として、関係者は、1年半をかけてスカウティングや編成方針を変えていく必要があるとしています。

 巨人のスカウティングや編成方針はどのように変わるのでしょうか。プロ野球取材経験の長いスポーツ紙のデスクは、こう言います。

「DH制のある・なしは、スカウティングに大きな影響を及ぼします。セ・リーグではこれまで、打撃に秀でたアマチュア選手でも、『守れない』選手は指名を避ける傾向がありました。例えば一塁手のロングヒッターがいても、『一塁なら外国人選手が守るから、ウチでは推しにくい』といった具合にです」

「その結果、スケールの大きな長距離砲はパ・リーグに集まり、力と力の勝負でファンを沸かせていった。セ・リーグのスカウトはそのような姿を、指をくわえて見ているだけだったんです。これからは違います。『打つだけ番長』もスカウトは堂々と推薦できるようになる。一芸に秀でた個性的なアマチュア選手にとっては、プロへの扉が拡大することになるでしょう」

 外国人補強についても、その傾向は高まりそうです。

「例えば巨人にはかつてアダム・ウォーカー(現ルートインBCリーグの神奈川フューチャードリームス)という選手がいました。長打力が魅力で、来日1年目の2022年シーズンには124試合に出場し、打率.274、23本塁打、52打点の数字を残しましたが、まあ守れない(笑)。2年目は57試合と出場試合が半減し、結果的にはトレードでソフトバンクに活躍の場を移すことになったのです。巨人のような人気球団では、長所よりも短所が指摘されがち。そういう意味では『DH制があれば』と誰もが思ったものです。同様の、打撃に特化した選手にとっては、活躍の場が大きく広がることでしょう。スカウトの腕の見せ所です」

 個性的なプレーヤーという点においては、パ・リーグの後塵を拝した感のある近年のセ・リーグ。DH制採用を追い風に、巻き返しを図りたいところです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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