綾羽vs高知中央の一戦は歴代最遅の午後10時46分に終了した。 大会前に表記されていたレギュレーションでは、夕方の部は『…

綾羽vs高知中央の一戦は歴代最遅の午後10時46分に終了した。

 大会前に表記されていたレギュレーションでは、夕方の部は『原則として』、午後10時を過ぎて新たなイニング(回の表の攻撃)には入らず、残っているイニングは継続試合となる。また22時を過ぎた場合、鳴り物を使った応援が禁止される。

 継続試合は翌日以降に実施される。と説明されているが、今回の試合では9回が終わった時点では22時過ぎており、延長タイブレークに突入して現場でも驚きの反応が多かった。

 この件について、試合後、大会本部が報道陣へ説明を行った。まず第3試合の横浜vs敦賀気比が1時間以上の雨天中断もあり、第4試合の試合開始が19時50分。リミットの22時に迫る可能性が十分にあった。

 そこで大会本部は試合前から両校の責任教師に22時まで試合が終わらない可能性があり、どの時間まで試合を決行できるか確認を取った。どちらも後日、短いイニング、時間のために遠方から応援にかけつけてもらうのは負担になるので、継続試合を行わず、できるだけ決着をつけたい意向が確認できたため、この試合は延長10回タイブレークのみという制限で試合を行った。

 試合後、両校の監督、選手からも「継続試合ではなく、決着をつけたかった」という声が聞かれた。

 ただ試合は綾羽は4点、高知中央は2点とともに点を取り合う試合展開になったため、終了は22時46分となった。

 歴代最遅の試合終了については、「両校に大きな負担をかけてしまった」と大会本部としても反省材料だったと振り返る。

 選手の負担軽減のために、二部制がスタートしたが、今後もこのケースが考えられる。大会本部はこのケースを反省材料に来年の第108回大会の運営に活かしていきたいと語っている。

 なお、午前の部は13時30分以降に行われているイニングが13時45分を過ぎれば、イニング途中でも継続試合となるルールになっているが、夕方の部のような例はなく、継続試合にするという。