昨年のオークスと秋華賞を制したチェルヴィニアの半弟となるアルレッキーノ(セ3、美浦・国枝栄厩舎)が、日曜新潟12Rの…

 昨年のオークスと秋華賞を制したチェルヴィニアの半弟となるアルレッキーノ(セ3、美浦・国枝栄厩舎)が、日曜新潟12Rの3歳上1勝クラス(芝1400m)で去勢明け初戦を迎える。

 アルレッキーノは父ブリックスアンドモルタル、母チェッキーノ、母の父キングカメハメハの血統。母は16年のフローラSの覇者で、オークスはシンハライトの2着だった。そして半姉のチェルヴィニアは24年のオークスと秋華賞の勝ち馬。半兄のノッキングポイントは23年の新潟記念を制している。遡れば祖母のハッピーパスは03年の京都牝馬Sの覇者、そして曾祖母は名繁殖牝馬のハッピートレイルズなので、93年のマイルCSなど重賞6勝のシンコウラブリイ、05年のセントライト記念など重賞2勝のキングストレイルなどと同牝系となる。

 24年6月の東京でデビュー。圧倒的1番人気で2着だったが、勝ったのは後の日本ダービー馬のクロワデュノールなので、結果的に相手が悪かった。続く8月の新潟の未勝利はゴール前を流して7馬身差の圧勝。しかも勝ち時計の1分33秒3はタイレコードだから、優に重賞級と思わせるパフォーマンスだった。しかし、その後はサウジアラビアRCが5着、朝日杯FSが10着、そして前走の1勝クラスが9着。デビュー2戦のパフォーマンスと比較すると、かなり物足りない内容に終わっている。

 今回は去勢を経て、約5カ月ぶりの実戦となる。陣営の思い切った決断が吉と出て、見違えるような走りを見せられるか。いずれにしても今後を占う一戦となることは間違いない。