今週の土曜日は、札幌競馬場でエルムステークス(GIII・ダート1700m)が行われます。 14年以降に札幌ダート17…

 今週の土曜日は、札幌競馬場でエルムステークス(GIII・ダート1700m)が行われます。

 14年以降に札幌ダート1700mで開催されたエルムS(計10レース)では、6番人気以下の馬が3勝2着2回3着5回と低評価を覆す走りを見せています。特にここ2年は二桁人気の馬が3着以内に入っていますので、波乱傾向の強い一戦と言えるかもしれません。

 ただ、注意したいのが前走着順です。14年以降に札幌ダート1700mで開催されたエルムS(計10レース)では、前走5着以内の馬が8勝2着8回3着7回と結果を残しています。

 昨年10番人気で3着に好走したテーオードレフォンは前走でも3着に入線。22年に9番人気で優勝したフルデプスリーダーは前走でも1着となっていた馬。前走で結果を残している馬については、エルムSで人気がなかったとしても好走するケースがあるので軽視は禁物と言えるかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走10着以下(ただし、前走4角5番手以内の馬は除く)
[0-0-0-17]複勝率0%
該当馬:ショウナンライシン、スレイマン、トロヴァトーレ、ドゥラエレーデ
※特に言及のない限り、データは14年以降の札幌ダート1700mで開催されたエルムS(計10レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるドゥラエレーデが該当しました。

 データ対象のエルムSでは前走10着以下だった馬は28頭が出走し1勝3着1回と苦戦しています。3着以内に好走したのは17年ロンドンタウンと14年インカンテーションで、この2頭はどちらも前走4角を5番手以内で通過していました。

 エルムSの舞台となる札幌のダートコースは直線が300mに満たない距離となっていますので、勝負所ではある程度の位置につけていることが重要になります。14年以降のエルムSでは4角5番手以内の馬が9勝2着10回3着8回と活躍しています。前走でエルムSの好走パターンに当てはまる競馬を経験している馬であれば、前走10着以下からの巻き返しにも期待できると言えそうです。

 該当馬に挙げたドゥラエレーデの前走は11着で4角での位置は7番手となっていますので、過去の傾向からすると人気を裏切る可能性が高そうです。また、今回はフェブラリーS以来の出走にもなりますので、休み明けで状態面も気になるところです。

 ダートのGIで上位争いに絡んだ実績があるように能力は確かな馬です。しかし、今回は臨戦過程や前走の経験がマイナスに働き、その能力を出し切れない可能性が十分に考えられます。人気で妙味も薄いですし、それであれは本馬の評価を割り引いて馬券を組み立てるのも策としては有効ではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。