10月のポストシーズンを見据えるドジャースが解決できていない問題とは(C)Getty Images 10月のポストシーズ…

10月のポストシーズンを見据えるドジャースが解決できていない問題とは(C)Getty Images

 10月のポストシーズンへ向け、ドジャースの補強は十分だったのか。夏のトレード期限が過ぎたが「ドジャースのロースターは、期限前とそれほど変わらない状況だ」と、ドジャース専門メディア『Dodgers Way』が報じている。

【動画】これぞリアル二刀流!大谷翔平の「信じられない」豪快39号2ラン

 同メディアは、ドジャースの編成部長であるアンドリュー・フリードマン氏の責任について言及。「フリードマン氏が2025年のトレード期限までに解決できなかった3つのロースター問題」として取り上げている。

 1つ目が左翼手の問題だ。ドジャースはマイケル・コンフォートと1年1700万ドル(約25億円)の契約を結んだが、ここまで打率.191、9本塁打、25打点と打撃が低迷。代わりの左翼手を求め、ガーディアンズのスティーブン・クワンの獲得を目指したが失敗に終わった。

 記事では「アレックス・コールという堅実な選手を獲得できたとはいえ、彼は左翼でレギュラーとして活躍する選手というよりは、むしろ第4外野手やプラトーンのような役割を担うと予想される」と、コンフォートの完全な代役とはならないと見ている。

 2つ目はブルペン陣の問題だ。ツインズからリリーバーのブロック・スチュワートを獲得したものの、「フリードマン氏とチームは実績のある選手にコストをかける代わりに、わずかな補強を選んだ。これは間違った選択だ」と指摘。いわゆる“大物”を獲得することはなかった。

 現在のリリーフ陣は「アレックス・ベシア、ブレイク・トライネンらで構成。これでは成功は望めない」とし、「タナー・スコット、マイケル・コペック、カービー・イエーツが今シーズン中に復帰したとしても、ドジャースは重要な場面でアウトを取るために、ジャスティン・ロブレスキーやベン・カスパリアスのような選手に頼らざるを得ない」と、守護神を務めるスコットは安定感に欠けるなど、苦しいリリーフ事情を憂慮した。

 3つ目は先発投手陣についてで、タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショー、さらに復帰が近づいているブレイク・スネルと佐々木朗希を含め、今季、負傷者リスト入りを経験している先発投手は多く、山本由伸以外は不安要素があると見ている。

 この点を踏まえ、ケガなど緊急時に登板できる経験豊富な先発投手を獲得できなかったことを指摘。記事では「ドジャースの先発陣が10月まで健康を維持できれば、この件はもはや議論の対象でなくなるかもしれない。しかし、最悪のタイミングで層の薄さが露呈する可能性も同じくらいあるように思える」と、10月のポストシーズンを見据えると、懸念点は拭えないようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】39本塁打の裏で平均球速2キロ増の「異能」 MLB強打者を圧倒する投手・大谷翔平の“進化”「当たり前と思わないでくれ」

【関連記事】「なぜ球界最高なのかを証明した」大谷翔平、衝撃の8K&1HRに敵地元局もタジタジ「オオタニが降板したのは朗報だった」

【関連記事】「私にはもう答えがない」漏らした苦悩…ベッツ再び2番に変更も長いトンネルの出口は? 周囲の"気遣い"にも「結果は同じようなもの」