軽打でも存在感を示している阪神・佐藤輝明(C)Getty Images 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本…

軽打でも存在感を示している阪神・佐藤輝明(C)Getty Images
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏が8月8日に、自身のYouTubeチャンネルを更新。同5~7日まで行われたプロ野球各カードの3連戦を振り返り、阪神の4番・佐藤輝明を絶賛した。
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阪神は中日との3試合を2勝1敗と勝ち越し。いずれも中日が先制しただけに、高木氏は「中日は上手くいけば3タテできた」と分析。「そこに立ちはだかったのがサトテル」と虎の主砲を“勝因”に挙げた。
5日の1戦目は、2点を追う8回に28号逆転3ラン。バンテリンの右中間席中段にまで飛ばした特大ホームランに、「すごい。あそこまで飛ばすのは佐藤しかできない」とうなずいていた。
高木氏が脱帽したのは、翌6日の2戦目だった。1点を追う8回、2死三塁の場面。「一発逆転の場面。完全にホームランを狙ってくると思ったら…」という高木氏の予想とは裏腹に、佐藤は中日・藤嶋健人の外角低めスプリットを逆方向に流した。打球は三遊間を破り、同点に追いついた。
「これはちょっとインチキだわ」と冗談交じりの苦笑いを浮かべた高木氏。続けて「あんな上手い打ち方されたら困る。投げる球がない」「これやられたら、たまんないわ。あんなにいいバッティングするとは」「冷静。見事だわ」と褒めちぎった。阪神は結局、延長10回の末に競り勝った。
7日の3戦目こそ敗れたが、佐藤は4回、バックスクリーンに運ぶ29号ソロを放った。豪打あり軽打ありで、存在感を放ち続けた3日間。「球場も(飛ぶとか飛ばないとか)ボールも関係ない。自信があるし、見事」と最後まで高木氏は称賛を惜しまなかった。
シーズン41・5発の本塁打ペースが注目されがちだが、勝負所での軽打からも、目が離せないだろう。圧倒的な長打力に加え、相手バッテリーの裏をかく、バットコントロールまで身につけつつあるサトテルは、猛虎の4番として進化の真っ只中にいる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【動画】バンテリンのバックスクリーンへ一直線!佐藤輝明の29号をチェック
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