<第107回全国高校野球選手権大会:花巻東4-1智弁和歌山>◇8日◇1回戦◇甲子園 智弁和歌山(和歌山)が、まさかの逆転…

<第107回全国高校野球選手権大会:花巻東4-1智弁和歌山>◇8日◇1回戦◇甲子園

 智弁和歌山(和歌山)が、まさかの逆転負けで3大会連続の初戦敗退を喫した。

 初回に1点を先制。幸先いいスタートを切ったが、その裏に2点を失って逆転されると、その後も、中盤に追加点を奪われリードを広げられた。先発した渡邉 颯人投手(3年)が5回5安打3失点。リリーフの宮口 龍斗投手(3年)も3回1失点と、自慢だった投手陣も、相手打線を封じ込めることができなかった。

 打線も完全に抑えられた。花巻東(岩手)の先発・萬谷 堅心投手(2年)の前に1得点。それも初回に挙げただけで、2回以降は無得点だった。

 5回途中からは打者19人連続で無安打。後半戦、コーナーを丁寧につく投球に対応できず、凡打の山を築いてしまった。

 初回に先制打を放った4番の福元 聖矢外野手(3年)は「相手の萬谷投手は緩いスライダーを使う投手。もちろん気をつけていましたが、ボール球のスライダーに手を出してしまった」と1安打に抑えられたことを悔やんだ。

 山田 凜虎捕手(2年)は「初回の連続安打など、リード面で悔やむべきところはたくさんある。この経験を新チームで生かしていきたい」と雪辱を誓った。

 22年には国学院栃木(栃木)に逆転負け。24年は霞ケ浦に延長タイブレークの末に敗れた。雪辱を期した臨んだ夏。センバツ準Vの借りを返すために乗り込んだ夏甲子園だったが、またも初戦敗退に泣いた。