<第107回全国高校野球選手権大会:花巻東4-1智弁和歌山>◇8日◇1回戦◇甲子園 花巻東(岩手)が、背番号17の左腕の…

<第107回全国高校野球選手権大会:花巻東4-1智弁和歌山>◇8日◇1回戦◇甲子園

 花巻東(岩手)が、背番号17の左腕の活躍で、2年ぶりに初戦を突破した。先発の萬谷 堅心投手(2年)が7安打1失点の完投勝利。今センバツ準優勝の智弁和歌山(和歌山)打線を2回以降無失点に抑え、勝利に貢献した。

 初回こそ1点を失ったが、2回以降は完全に相手を封じ込めた。球速こそ140キロに満たないほどだが、変化球のキレとコントロールが冴えた。右打者には外角のチェンジアップ。左打者には逃げていくスライダーが特に有効に働いた。5回途中からは、打者19人連続で無安打。四死球こそ5と多めだったが、それだけ警戒した証拠。ピンチを背負っても落ち着いた投球を貫き、ホームを踏ませなかった。

 メジャーで活躍中の大谷翔平、菊池雄星らがつけた出世番号「17」を背中につけ、甲子園のマウンドを楽しんでいるようにも見えた。

 2年生左腕の奮闘に打線も応えた。1回裏に1、2番が連続安打で出塁。タイムリーなしでも、しぶとく2点を挙げて逆転すると、3対1として迎えた6回には、萬谷をリードする高橋 蓮太郎捕手(3年)がダメ押しの適時打を放って、後輩を助けた。

 4番・古城 大翔内野手(2年)、5番・赤間 史弥外野手(2年)など、スラッガーは1安打ずつと長打力の爆発はなかったが、投手力で勝利した。

 佐々木監督は「強打の智弁和歌山さんは、どこからでも長打が出る打線。長打を防ぐには萬谷が一番防げるかなと思った。彼1人で投げきった経験はかなり生きると思います」と2年生左腕を絶賛。萬谷本人は「智弁和歌山さんは強打者が多いので、スライダーの使い方には気をつけた。5回のバント処理はこれまでの練習が生きた」と胸を張った。

 萬谷をリードし適時打も放った高橋は「3失点は覚悟していた。1失点に抑えたのは野手からしても楽な展開になった」と目を細めていた。