<第107回全国高校野球選手権大会:花巻東4-1智弁和歌山>◇8日◇1回戦◇甲子園 花巻東の萬谷 堅心投手(2年)が優勝…
<第107回全国高校野球選手権大会:花巻東4-1智弁和歌山>◇8日◇1回戦◇甲子園
花巻東の萬谷 堅心投手(2年)が優勝候補にも挙がっていた智弁和歌山相手に9回1失点完投勝利を挙げた。初回に失点したが、中盤以降は丁寧な投球で低めに集める投球で相手打線を翻弄。最終回2死満塁のピンチでは、三振を奪って反撃を許さなかった。
同校2年ぶり夏初戦突破に大きく貢献した萬谷は昨年夏、岩手県内の"他校"から出場していた。その学校とは岩手県胆沢郡金ケ崎町にある金ケ崎。合同チームを組めない部員不足の高校が、近隣の高校から部員を借りて大会に出場することを認める「単独廃校ルール」を利用し、萬谷をはじめとした5選手が加わって、6年ぶりの夏一勝に貢献していた。
秋からは再び花巻東でプレー。秋の東北地区大会の準々決勝で鶴岡東相手に1失点完投勝利を挙げるなど急成長を遂げると、今春センバツでも7年ぶりベスト8進出を果たしていた。
センバツ時には「連合チームで出さしていただき、春とは違う経験をすることができた」と話していた萬谷。他校での出場に「色々な場所で最後の夏がある。一発勝負ということを感じました」と昨夏の経験を活かし、自身の成長に繋げてきた。この日も強力智弁和歌山打線に好投し「素直に勝ててよかった。1番から9番までいい打者が揃う中で、最少失点で投げることが出来た」と振り返っていた。