昨年8月は12HR&15盗塁40-40を達成した 苦しみの中に、確かな復調の兆しが見えた。ドジャース・大谷翔平投手は、1…

昨年8月は12HR&15盗塁…40-40を達成した

 苦しみの中に、確かな復調の兆しが見えた。ドジャース・大谷翔平投手は、1日(日本時間2日)からの6連戦に全試合出場。打者としてフル稼働しただけでなく、最終日には今季8度目の先発登板も果たし、“二刀流”の真価を見せつけた。

 ドジャースは7月末から東海岸、中地区とのカードに突入。8月初旬は敵地でレイズとの3連戦に臨んだ。大谷は初戦の前日、レッズ戦で先発登板するも、右臀部の痙攣により緊急降板。状態が心配されたが、「2番・指名打者」で先発出場すると、第1打席は四球で出塁し、その後先制のホームを踏んだ。3回の第2打席ではバットを折られながらも内野安打を放ち、14打席ぶりの安打を記録。さらに第3打席でも右前打を放った。

 第2戦では、6回の第3打席に右前打を放つも、今季10度目の1試合3三振を喫し、チームも完封負け。3日(同4日)の第3戦では7試合ぶりに「1番」で出場し、7回に内野安打で出塁すると、14試合ぶりの盗塁を記録。重盗にも成功し、今季初の1試合2盗塁をマークした。9回には二塁打を放ち、先発・山本由伸投手の今季10勝目を援護した。

 4日(同5日)からは本拠地でのカージナルス戦。いよいよ本格的な復調が期待されたが、第1~第3打席は2三振を含む3打数無安打。直近13試合で26個目の三振を喫した。最終9回には右前打を放ったが、チームは敗戦。この日はフィリーズのカイル・シュワーバー外野手が1試合2発の活躍でナ・リーグ最速の40号に到達し、大谷は本塁打王争いでトップの座を明け渡した。

 5日(同6日)は初回先頭で二塁打を放つと、7回の第4打席では四球で出塁し、直後に二盗に成功。その後の大量得点の呼び水となった。8回にも内野安打を放ち、今季32度目のマルチ安打。いずれもホームに生還し、3得点。ドジャースは鬱憤を晴らすように12得点を奪い、大勝を飾った。

 6連戦最終日、大谷は「1番・投手兼指名打者」で登板。初回と2回を3者凡退に抑え、計3三振を奪う上々の立ち上がりを見せた。3回は不運な内野安打から先制を許したが、その裏、自らのバットで逆転の39号2ランを放ち、本拠地を大きく沸かせた。本塁打直後のマウンドでは、3者連続三振。4回を投げて2安打1失点、8奪三振の快投を披露し、最速は101.1マイル(約162.7キロ)を計測。打撃では3打数1安打2打点とし、二刀流としての存在感を改めて示した。

 6連戦は打率.409(22打数9安打)、1本塁打2打点。休養日前の“二刀流デー”での一発を機に、湿っていたバットにも快音が戻りつつある。昨年8月は打率こそ.235と苦しんだが、12本塁打&15盗塁を記録し、「40本塁打&40盗塁」を達成した。今季も再び伝説的な活躍を見せるか。大爆発に期待したい。(Full-Count編集部)