今週は中京競馬場でCBC賞(芝1200m)が行われる。サマースプリントシリーズ4戦目は酷暑の中京競馬場がその舞台だ。ここ…

今週は中京競馬場でCBC賞(芝1200m)が行われる。サマースプリントシリーズ4戦目は酷暑の中京競馬場がその舞台だ。

ここでは、過去10年から中京開催の7年を抜粋。グランテストとインビンシブルパパにフォーカスしたデータを取り上げる。

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■グランテストに「0.1.2.0」高好走率データ出現

鞍馬S9着から臨むグランテスト。オープン特別での凡走から人気ガタ落ちが予想される1頭だ。重賞ウイナーもいるメンバー構成では厳しいとの見方が強いが、データ面での強調材料は決して少なくない。

・前走京都組→該当馬出走年で4年連続馬券内

2017年、2018年は同競馬場から臨んだ馬が1~3着を独占。前走京都組×中京開催のCBC賞には明確な関連性がうかがえるとのデータだ。この相性の良さは見逃せないだろう。

グランテストについて補足すると、中京芝1200mは【0.1.2.0】と大崩れなし。そのなかには昨年の本レース3着も含まれている。中京芝1200m重賞で特注のロードカナロア産駒でもあり、2年連続の好走を警戒したいところだ。

■インビンシブルパパに「0.0.1.19」の鬼門データ浮上

一方で、前走函館スプリントSから臨むインビンシブルパパには鬼門データが浮上。これまでキャリアのほとんどをダートで過ごしてきたが、芝の前走でも4着と健闘。新境地を開拓した新星に芝2戦目の上積みが期待されるが、今回は血統背景が懸念材料となる。

・父ノーザンダンサー系【0.0.1.19】

1番人気馬3頭が出走したにもかかわらず、勝ち馬はおろか連対馬すら不在。父ノーザンダンサー系×中京開催のCBC賞の相性は極めて良くない状況となってしまっているのだ。

スプリント戦線で確かなスピードを披露しているインビンシブルパパ。比較的手薄なメンバー構成で上位人気が予想されているが、今回は“アタマ妙味なし”のジャッジが妥当か。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsigh』、UMAJIN内「競馬サロン」で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。