(8日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 東洋大姫路5―3済美) 済美(愛媛)と対戦する東洋大姫路(兵庫)の選手…
(8日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 東洋大姫路5―3済美)
済美(愛媛)と対戦する東洋大姫路(兵庫)の選手を、スタンドから特別な思いで見守る人がいた。
東洋大姫路でコーチを務める西岡秀太さん(25)だ。7年前の第100回全国高校野球選手権記念大会で、星稜(石川)の選手として出場。2回戦で済美に敗れた。
その試合は6点リードしていたが、八回に逆転された。九回に同点に追いつくも、延長十三回タイブレークまでもつれた。
幕切れは突然だった。済美の選手に逆転満塁サヨナラ本塁打を打たれ、西岡さんは一塁側ベンチから見つめた。「ファウルだと思ったが、スタンドの歓声で入ったと気づいた。頭が真っ白で何も考えられなかった」
その後、日体大に進み、縁あって東洋大姫路のコーチになった。寮監も務める。1点を争う試合では「守備と走塁、バントが鍵になる」。あのときの経験が指導にも生きている。
済美との対戦は「個人的には特別な相手。選手たちにやり返してほしい」と思う。当時の星稜の同級生からも「がんばれ」と連絡があった。
この日の試合も拮抗した。西岡さんは、「少し緊張しているように見える。初戦の難しさを感じているんじゃないか」とこぼした。
七回に勝ち越し、選手は、そのまま勝利をつかんだ。「高校時代から感じていたように、やはり済美さんは粘り強かった。ただ、その中でも勝ち切れたのはよかった。(やり返してくれて)うれしいです」と笑顔だった。(原晟也)