◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 初日(7日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇728…

松山英樹は前年優勝大会を1アンダーでスタートさせた

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 初日(7日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)

「WGCフェデックスセントジュード招待」時代の2021年以降、松山英樹はTPCサウスウィンドでオーバーパーを一度も叩いていない。直近3大会12ラウンド(22年は欠場)の平均スコアは実に「66.5」。この日も最終18番のバーディにより「69」ではまとめたが、大会連覇がかかる身としては、出来が少し寂しい。

風も穏やかな午前9時過ぎのスタートで、先行したのはボギー。前半5番でフェアウェイからのセカンドショットをグリーン左手前のバンカーに入れ、続く3打目をピンに寄せ切れなかった。

10番では花道からまさかの“チャックリ”

フェアウェイキープ率は64.29%(9/14)とティショットはまずまずながら、持ち前のアイアンショットの精度がいまひとつ。「悪くなかったんですけど、1番も、2番も(2打目の)距離感が合わなくて。6番もチャンスに絡めたいところを(バーディパットの距離が)6、7mくらいになってしまった」とエンジンがかからない。折り返しの9番で6mの下りのラインを沈めて最初のバーディを奪った直後、10番ですぐにボギーを叩いた。

三つどもえのプレーオフで敗れ2位だった21年、大会コースレコードの通算16アンダー(264ストローク)をマークした会場は、冬のあいだに芝が張り替えられた。グリーン周りのカラーと刈込みエリアがバミューダ芝からゾイシア芝へ。「(グリーンは)硬いですけど、あまりイメージは変わらない。(ボールの)跳ね方が変わるだけかな」と攻略の術を知り尽くしているだけに、1アンダー27位発進がもどかしい。

最終18番でバーディフィニッシュ

ティショットをピン手前1mにつけた14番を含め、3バーディを奪った後半は10番、17番でチッピングに失敗して2ボギー。「芝が変わったからというよりは、自分の状態が悪いのでそうなってしまった感じ。(グリーン右手前からウェッジで寄せた)13番なんかは良いアプローチができているので、ちゃんと打てれば問題ない」と自分を責めた。

前週の「ウィンダム選手権」で終了したレギュラーシーズン上位70人(出場69人)によるプレーオフシリーズの初戦。ポイントランク21位の松山はすでに上位50人による次週の「BMW選手権」(メリーランド州ケイブスバレーGC)への進出を決めており、2年連続の最終戦(第3戦)「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)出場を目指す。「あしたは(ショットが)ピッタリといくように調整したい」。まずは単独トップのアクシェイ・バティアとの7ストローク差を少しでも詰めたい。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)