(7日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 旭川志峯1―3広陵) ナイトゲームの経験はない。それでも中堅手の合田湧翔…

(7日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 旭川志峯1―3広陵)

 ナイトゲームの経験はない。それでも中堅手の合田湧翔選手(3年)は「夜でも気合で捕る」と話していた。

 守備範囲の広さやフライの捕球には自信がある。学校での練習でも日没後は照明をつけて、ノックなど捕球練習をしている。「夜は距離感が分かりにくいのですが、うっすら球は見える。最後は『勘』。甲子園は学校より明るいので大丈夫と思う」

 「本気でやるなら甲子園が狙えるところ」と、札幌から旭川志峯に進学。親元を離れて暮らした。練習量が増える一方、試合に出る機会はなく、1年夏ごろは「この生活を続けられるのか」と不安になった。しかし、徐々に試合出場の機会も増え、楽しくなった。

 弟が今春、リトルシニアの全国選抜大会に出場して2勝を上げた。「弟に負けないよう二つは勝ちたい」と誓って臨んだが、力及ばず。次打者席で試合終了を迎えた。「夢の舞台でプレーできて、みんなに『ありがとう』と伝えたい」(中沢滋人、辻健治)