第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は8日、第4日を迎え、1回戦4試合が行われる。第2試合では、互いに母校…
第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は8日、第4日を迎え、1回戦4試合が行われる。第2試合では、互いに母校を率いる監督同士が対戦。熱い思いに基づいた選手起用が注目される。
【大会第4日第2試合(10時30分)】
東洋大姫路(兵庫)-済美(愛媛)
春夏連続の甲子園出場を決めた東洋大姫路を率いる岡田龍生監督は、東洋大姫路の主将としてセンバツ4強入りを経験。履正社(大阪)の監督を経て22年から母校の監督に就任した。センバツで母校のユニフォームを着て初めて甲子園ベンチ入り。もちろん、夏も初めてとなる。
センバツ後に選手を競争させてレベルアップ。秋春夏と兵庫で優勝し「3冠」を達成した手腕で、夏甲子園で快進撃を狙う。
対する済美の田坂僚馬監督は、2004年に済美がセンバツ初出場初優勝を果たした時の副主将。母校のコーチを経て、こちらも22年から監督に就任し、この夏に7年ぶり7度目の夏甲子園出場を手にした。
決勝戦で松山商とのタイブレークの末に、サヨナラ勝ちした瞬間、グラウンドに崩れ落ちて号泣したことは記憶に新しい。敗れた相手選手ではなく、甲子園を決めたチームの監督が感極まって膝から崩れ落ちるシーンは珍しい。それほど、チームを愛し、選手を信じていた。まさに「熱血漢」の監督が、甲子園初采配でどんな戦いを演じるのか。
38歳の田坂監督と64歳の岡田監督。年齢こそ違うが、母校への熱い思いは同じ。ナインの戦いはもちろんだが、監督対決にも注目が集まりそうだ。