<第107回全国高校野球選手権大会:津田学園5ー4叡明>◇7日◇1回戦◇甲子園 初出場の叡明は津田学園に大健闘を見せた。…
<第107回全国高校野球選手権大会:津田学園5ー4叡明>◇7日◇1回戦◇甲子園
初出場の叡明は津田学園に大健闘を見せた。
3回までに0対2。さらに津田学園の好左腕・桑山 晄太朗投手(3年)を前に苦しめられたが、4回から捉え始め5回までに3得点を挙げ、延長11回には一時、勝ち越し。最終的には延長12回にサヨナラ負けをしたが、走攻守ともに鍛えられた叡明野球を発揮し、試合後は万雷の拍手が響いた。
そんな叡明だが、この春は初の県大会準優勝を果たし、関東大会初戦でも強豪・山梨学院に延長10回タイブレークの好勝負を演じ、着実にレベルアップしてきた。
率いるのは中村要監督。浦和学院のコーチとして13年選抜優勝に貢献し、20年8月に監督に就任した。強豪として土台を築き、着々と強化してきた。
叡明は埼玉県東部にある越谷市に学校があり、最寄り駅は武蔵野線の越谷レイクタウン。学校の敷地内には専用のグラウンドもある。ベンチ入り選手は20名中、19名が埼玉。学校近隣の越谷、春日部、川口などの中学、硬式チームの選手たちが中心だ。うち県外の1人は学校にも近い赤羽岩淵中出身と、オール埼玉といっても過言ではない。通いやすさ、近年の実績もあり、部員は3学年で67名となっている。
選手たちの戦いぶりに中村監督は「よく戦ってくれましたし、選手が誇り高いです。オール埼玉でもここまでやれるということを証明してくれました」と称えた。
夏の埼玉大会では山村学園、昌平など県内トップクラスの私学を破り、初の甲子園出場。タイブレークとなっても、「埼玉大会通りの戦いをすればいい」と選手たちに伝え、叡明の選手たちは最後までブレずに戦った。
今年の叡明は春の県大会準優勝しているとはいえ、絶対的な優勝候補ではなかった。それでも、県内の指導者からは「浦和学院、花咲徳栄が敗れたあと、上位の顔ぶれを見ると、一番穴がない野球をするのが、叡明さんでした。スキのない野球は自分たちにとってもモデルになります」と称える声も多い。
次は甲子園1勝が目標となった叡明。選抜ベスト4の浦和実は学校の最寄り駅が同じ武蔵野線・南浦和駅だ。
同じ沿線の私学が春夏の甲子園に初出場し、ハツラツとした試合運びで、自分たちの野球スタイルを甲子園でも発揮した。埼玉の高校野球にとって前進になる1年だったことは間違いない。