<第107回全国高校野球選手権大会:津田学園5ー4叡明>◇7日◇1回戦◇甲子園 津田学園の最速149キロ左腕・桑山 晄太…

<第107回全国高校野球選手権大会:津田学園5ー4叡明>◇7日◇1回戦◇甲子園

 津田学園の最速149キロ左腕・桑山 晄太朗投手(3年)が12回138球の熱投。強打の叡明をしりぞけ、初戦突破に大きく貢献した。

 背番号「1」が最後まで腕を振った。序盤の3回は自慢の直球にスライダー、カーブで叡明打線を内野安打の1本のみと抑え込んだ。4回、5回と失点したが以降は「甘い球はもっていかれると感じていたので、コーナーをついて自分の投球ができた」と叡明の攻撃の芽を積んだ。

 延長タイブレークでも球威は落ちず、冷静に投げ込んだ。10回には先頭を併殺打に打ち取ると、続く打者を三振に抑えて咆哮。11回は田口 遼平投手に打たれたが最少失点に抑える力投を見せた。

 延長12回に入る前には治療の時間を要したが、再びマウンドに上がると甲子園球場に桑山コールが鳴り響いた。それに呼応するように12回表も無得点に抑え、「序盤は思うな投球ができず苦しかったが、終盤は守備にも助けられていい投球ができた」とサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 6年ぶりの勝利に「最後は気持ちで抑えることができた」と振り返った桑山。「次の試合も全力で勝ちたい」と左腕は次を見据えていた。