<2025年8月7日(木)~11日(月・祝)WTTチャンピオンズ横浜 @神奈川県・横浜BUNTAI>卓球の国際ツアー「W…
<2025年8月7日(木)~11日(月・祝)WTTチャンピオンズ横浜 @神奈川県・横浜BUNTAI>
卓球の国際ツアー「WTTチャンピオンズ横浜」がいよいよ開幕する。
チャンピオンズはWTTシリーズ最高峰のグランドスマッシュ、年間チャンピオン決定戦のファイナルズに次ぐグレードの高い大会。
ファイナルズは2023年に名古屋、2024年に福岡で開催されているが、チャンピオンズは日本初上陸となる。
出場選手は世界ランク上位30人にワイルドカード2人を加えた選りすぐりの計32人。
種目は男女シングルスのみで日本からは男子エースの張本智和(トヨタ自動車/世界ランク4位)、松島輝空(木下グループ/世界ランク20位)。
篠塚大登(愛知工業大学/世界ランク23位)、戸上隼輔(井村屋グループ/世界ランク28位)、宇田幸矢(協和キリン/世界ランク37位)が出場。
女子は17歳にして日本人最高位の張本美和(木下グループ/世界ランク6位)を筆頭に伊藤美誠(スターツ/世界ランク8位)。
大藤沙月(ミキハウス/世界ランク9位)、橋本帆乃香(デンソーポラリス/世界ランク11位)、早田ひな(日本生命/世界ランク13位)が出場する。
世界王者の王楚欽(中国/世界ランク2位)や世界女王の孫穎莎(中国/世界ランク1位)ら世界のトップ選手が一堂に会し、5日間にわたって火花を散らす注目の大会。その見どころを紹介していこう。
男子日本のエース・張本智和は1回戦で同世代のフィン・ルー(オーストラリア/世界ランク44位)と対戦する。
これが初対戦の2人。ルーは直前で欠場したオフチャロフ(ドイツ/世界ランク30位)に代わって出場を果たしている。
張本が順当に初戦を突破すれば、2回戦は薛飛(中国/世界ランク39位)とシェルベリ(スウェーデン/世界ランク15位)の勝者との対戦が待つ。
見た目の世界ランク以上に実力伯仲の両選手。勝ち上がってくるのはどちらか?
1ヵ月前に開かれたWTT USスマッシュのシングルス決勝で王楚欽に敗れたものの、グランドスマッシュで初の決勝進出を果たした張本は、日本のファンが大挙する横浜でも「世界卓球とオリンピックと同じ選手が集まる。最終日まで残れるようにやっていきたい」と意気込みを語っている。
その張本と同じ山にはワイルドカードで出場権を手にした宇田幸矢が入った。
宇田の1回戦の相手はベテランのグロート(デンマーク/世界ランク24位)。初対戦の2人は互いに左利きでサウスポー対決となる。
安定感のあるグロートと爆発力のある宇田。果たしてどんな戦いになるのか、初戦から見応えのある一戦になりそうだ。
宇田が勝つと2回戦の相手は向鵬(中国/世界ランク9位)の可能性が高い。
宇田が格上から金星を挙げ準々決勝に進み、張本も準々決勝に駒を進めると、宇田と張本はベスト4決定戦で同士討ちということになる。
戸上隼輔と篠塚大登も同じ山で、いずれも勝ち上がると準々決勝で当たる組み合わせだ。
篠塚は1回戦で19歳のオ・ジュンソン(韓国/世界ランク16位)と対戦。これに勝つと2回戦は十中八九、王楚欽と当たるだろう。
だが、篠塚はその前にオ・ジュンソンに勝たなくてはならない。
2人は2024年アジア選手権で1度だけ対戦があり、この時はフルゲームで篠塚が惜敗した。今回も接戦が予想される。
戸上は1回戦で21歳の成長株、ポレ(フランス/世界ランク38位)と初対戦となる。
ポレは今年3月、WTTスターコンテンダーチェンナイのシングルスで準優勝するなど頭角を表しており油断できない。
そのポレを戸上が下せば2回戦の相手はドゥダ(ドイツ/世界ランク10位)かリンド(デンマーク/世界ランク17位)。
どちらも手強いが、WTT USスマッシュ後は試合に出場せず日本に腰を据え、じっくり練習に取り組んできた成果を戸上が発揮できれば結果は自ずとついてくるはずだ。
18歳の松島輝空は34歳のベテラン、イ・サンス(韓国/世界ランク22位)と1回戦を戦う。
2人の対戦は約2年前に1度だけで当時は松島がゲームカウント3-1で勝利した。
今回も松島に軍配が上がれば、2回戦はモーレゴード(スウェーデン/世界ランク7位)とアルナ(ナイジェリア/世界ランク21位)の勝者と激突する。
国際都市・横浜の地でWTTチャンピオンズのタイトルを手にするのは果たして?
(文=高樹ミナ)
<試合日程>
8月7〜8日(木〜金)ラウンド32(1回戦)
8月9日(土)ラウンド16(2回戦)
8月10日(日)準々決勝
8月11日(月・祝)準決勝・決勝
※1回戦から準々決勝まで5ゲームマッチ。準決勝・決勝は7ゲームマッチ