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 NBAでは今夏、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーを筆頭に、ロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチ、メンフィス・グリズリーズのジャレン・ジャクソンJr.が巨額な延長契約に合意と報じられた。

 彼らはいずれも2018年のドラフト組で、リーグ有数の実力者としての地位を確立している。この年のドラフト組のうち、オールスターに選出されたのはこの3選手とニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソン、そしてアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングとなる。

 ブランソンは昨夏ニックスと延長契約を結んでいるため、巨額な延長契約を結んでいないのは現時点でヤングのみ。ホークス在籍7年目の昨シーズン、26歳の司令塔は76試合へ出場し、平均24.2得点3.1リバウンド1.2スティールにリーグトップの11.6アシストを残して初のスタッツリーダーに立った。

 4度のオールスター選出を誇るヤングは、レギュラーシーズンのキャリア平均アシスト数で現役トップ、NBA歴代3位にランクする9.83を誇る名パサーで、現在6シーズン連続で平均20.0得点以上、3シーズン続けて平均2ケタのアシストを残している。

 ヤングの現行契約は2025-26シーズンまでで、翌2026-27シーズンがプレーヤーオプション。現在ホークスはこの男へ4年2億2860万ドル(約336億420万円)というマックス額の延長契約をオファーできるのだが、ヤングにそのオファーは届いていない。

 8月6日(現地時間5日)に『ESPN』の番組“NBA Today”へ出演したマーク・スピアーズ記者は「延長契約がない、オファーがないことに彼(ヤング)は失望していると思う」と話していた。

 2シーズン連続でプレーオフ出場を逃がしたホークスは、今夏の補強でクリスタプス・ポルジンギス、ニキール・アレクサンダー・ウォーカー、ルーク・ケナードを獲得。ヤングとダイソン・ダニエルズ、ジェイレン・ジョンソン、オニエカ・オコング、ザカリー・リザシェイらと主力を形成していく。

 そのチームで主軸を務めるのはもちろんヤング。開幕前までに延長契約のオファーを受けるのか、それとも今シーズンの結果によって変わっていくのかは気になるところだ。

【動画】昨シーズンにヤングが決めたアシスト集をチェック!