阪神甲子園球場で開かれている第107回全国高校野球選手権大会。大分代表の明豊は9日(大会5日目)の第4試合で市船橋(千…

 阪神甲子園球場で開かれている第107回全国高校野球選手権大会。大分代表の明豊は9日(大会5日目)の第4試合で市船橋(千葉)と対戦する。両校の監督に、互いのチームの印象や意気込みを聞いた。

 ――相手の印象は

 明豊・川崎絢平監督 切れ目のない打線と複数の投手という今の高校野球に必要な要素を備え、レベルの高い千葉を勝ち上がったチーム。

 市船橋・海上雄大監督 5年連続出場で、隙がない。うちもミスできないな、というのが正直な印象。

 ――警戒する選手は

 川崎監督 (攻守の要の)花嶋選手、エース川崎投手。データや映像をしっかり見ていきたい。

 海上監督 (左腕の)寺本投手は打てる球が少なく、素晴らしい。大分大会の決勝で先発した(大浦)投手は球速があり、他の左投手も制球がいい。二遊間の守備も堅い。

 ――自身のチームでキーマンは

 川崎監督 寺本、大堀、大浦の3投手がどれだけ失点を少なくできるかが鍵。先発がうまく試合を作れなければ、一方的な試合になりかねない。

 海上監督 注目されるのは花嶋だが、(1番打者の)大木も昨年から出ている。この2人がポイント。

 ――理想の試合展開は

 川崎監督 失点しても何とかしがみつき、後半の勝機をものにしたい。

 海上監督 全く同じ。何とか失点を少なくして後半、緊張感のあるいいゲームにしたい。

 ――夜の試合になる。対策は

 川崎監督 練習は照明をつけてやっている。(両校とも)同じ条件なので、どう順応できるか。

 海上監督 ナイターの試合や練習はずっとやってきた。そんなに違和感はないが、甲子園の明るさには慣れさせたい。

 ――得点のプランは

 川崎監督 低い打球を心がけたい。ナイターで球が速く感じる可能性もあるので、差し込まれてフライが上がらないようにしたい。

 海上監督 まずは出塁し、得点圏に送ることが重要。相手は守備も鍛えられている。少ないチャンスをものにしたい。

 ――初戦に向けた意気込みを

 川崎監督 何とか1勝し、応援してくれる方々に喜んでもらいたい。明豊の新たな伝統も上積みしてもらいたい。緊張を楽しめるような感じで持てる力を出し、いい勝負ができれば。

 海上監督 甲子園で川崎監督と試合できるのは楽しみしかない。素晴らしい球場でやらせていただける。しっかりと準備したい。(聞き手・大村久)