◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前(6日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇728…
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前(6日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)
北アイルランドでの「全英オープン」でメジャー4勝目を飾ったスコッティ・シェフラーは、米国に帰国してから休養に努めた。2週前には友人たちと祝勝会を楽しみ、勝利の美酒をクラレットジャグに注いで飲んだ。
別の日には1歳の長男、ベネットちゃんを連れてダラスのホームコースへ。「クラブの19番ホール(レストラン&バー)は19歳以上でないと入れないはずなんだけど、メジャーのトロフィーをいくつか持っていけば許されるんじゃないかと思って」と、息子とクラレットジャグを記念写真に収めて楽しんだという。
2週のオフを挟んで迎えるプレーオフシリーズの初戦(全3戦)。レギュラーシーズンの年間ポイントレース(フェデックスカップ)トップを快走し、最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)への進出を決めている。「大切なのはプレーする準備をしっかり整えること。キャリアを重ねるにつれて、余計な練習は体を疲れさせるだけだと学んだ」と昨年に続く年間王者のタイトルを目指し、丁寧な調整を重ねてきた。
昨年は「パリ五輪」、「ヒーローワールドチャレンジ」のほかにPGAツアーで7勝をマーク。今季もここまでメジャー2勝を含む4勝、3月の「ヒューストンオープン」から11試合続けてトップ10入りと、進化を続けている。そんな世界ナンバーワンが目下、力を入れているのが約3mから4.5mの距離のパッティングだ。
パッティングコーチのフィル・ケニオン氏との共同作業は2シーズン目。「ことしは特に10から15フィートの距離のパットを改善しようと取り組んできた。その打ち出しを練習してきたことでグリーン上での好結果に繋がった」とシェフラー。ツアーの統計では昨季、34.46%(全体41位)だったこの距離のパットの成功率が、36.62%(16位)にアップ。死角は年を追うごとに少なくなっている。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)