全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は6日、バドミントン団体は、男子は埼玉栄(埼玉)が制し、女子は柳井商工(山…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は6日、バドミントン団体は、男子は埼玉栄(埼玉)が制し、女子は柳井商工(山口)が5連覇。

 大会5連覇、春の全国高校選抜大会を含めると全国10連覇という偉業を地元・山口で成し遂げた柳井商工。今回、その道のりは険しかった。

 準決勝の佐賀女(佐賀)戦。大津 妃奈乃(3年)、中原 心優(3年)組が第1ダブルスで「相手のやりたいことをさせてしまった」とストレート負け。結局、辛うじて競り勝ったが、暗雲が漂った。

 ただ、ふたば未来学園(福島)との決勝では「挽回したい」と大津、中原組が燃えた。追い詰められた第1ゲームを気合十分のショットで6連続ポイントを奪って取ると、第2ゲームも勢いそのままに相手を圧倒。嫌な流れを一気に吹き飛ばした。

 昨年のチームには、高校生で日本代表入りした宮崎友花がいた。卒業して大エースが抜け、主将の白川菜結(3年)は「自分たち一人一人の力が試されると思って、どこよりも練習してきた」という。競争しあってチーム力を底上げし、3―0の完勝で栄冠をつかんだ。(渡辺直樹)