2025年夏の全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は6日、大会第2日を迎え、1回戦4試合が行われた。 第1試合では、…

2025年夏の全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は6日、大会第2日を迎え、1回戦4試合が行われた。

 第1試合では、仙台育英(宮城)が5対0で鳥取城北(鳥取)を破り、4大会連続の初戦突破を決めた。4回に連打やスクイズで一気に4得点。5回には2番・原 亜佑久外野手(3年)の大会第1号となるソロも飛び出した。投げてはプロ注目左腕の吉川 陽大投手(3年)が5安打12奪三振の完封劇で相手を封じた。鳥取城北は、昨年に続き2年連続の初戦敗退。鳥取県勢としての夏甲子園の連敗も止めることができず10連敗。4年連続で完封負けとなってしまった。

 第2試合では、開星(島根)が宮崎商(宮崎)に延長10回タイブレークの末に6対5でサヨナラ勝ち。14年ぶりとなる夏の甲子園1勝を手にした。10回表を無得点に抑え、その裏に無死満塁から前田 翔太が試合を決めるサヨナラ犠飛。劇的勝利で2回戦進出を決めた。今大会は2部制拡大の影響で、13時45分を越えると継続試合となるルールが設けられている。既に13時半を越え新しいイニングに入らず、甲子園史上初の継続試合も差しかかった中で、接戦をものにした。

 第3試合は沖縄尚学が金足農を1対0で下して初戦突破を決めた。先発2年生左腕・末吉 良丞投手(2年)が、平均球速142.7キロの直球に切れ味鋭いスライダーを駆使し、わずか3安打14奪三振の快投で、春夏通算30勝まであと2勝とした。

 第4試合は鳴門(徳島)が5対4で天理に逆転勝ちを収め、2019年以来、6年ぶりの夏甲子園勝利を手にした。序盤で3点のリードを許したが、2回に1点を返すと、4回には先発の橋本 朋来投手(3年)が大会2号となる2ランを放って同点に追いついた。さらに5回には、稲山 壮真内野手(2年)のこの日3安打目となる適時打で逆転に成功。橋本が157球の完投勝利でチームの勝利に貢献した。

 大会第3日の7日も、午前の部と夕方の部に分かれ、1回戦4試合が予定されている。