不振のチームにあって角田の苦闘も続いている(C)Getty Images 今シーズンの第14戦ハンガリーGPにおいて、レ…

不振のチームにあって角田の苦闘も続いている(C)Getty Images

 今シーズンの第14戦ハンガリーGPにおいて、レッドブルはマックス・フェルスタッペンの9位入賞、2ポイント獲得にとどまった。角田裕毅は17位に終わり、今回もトップ10入りを逃す結果に終わっている。

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 公式予選でもそれぞれ8位、17位と低迷。初日から上位陣とのマシンパフォ―マンスの違いを見せつけられるグランプリとなった。その一方で、角田が予選Q1敗退となった中で、フェルスタッペンとのタイム差がコンマ2秒以内に接近。この点については、角田自身が手応えのコメントを残していたことがレース期間中にも報じられた。

 だが、角田が世界王者であるチームメイトに予選タイムで迫り、「ポジティブなこと」と語った発言に対しては、さまざまな反響が上がっている。イタリアメディア『Formulacritica』では8月5日のトピックの中で角田のコメントを取り上げ、「ユウキは『フェルスタッペンとの差が縮まっている』と主張するが、サーキットはまったく別の現実を映し出している」と綴っている。

 同メディアは、現在7戦連続でノーポイント、さらにレッドブル昇格後で入賞3度などの成績に言及しながら、「ツノダは自身の進歩を語り続けているが、レースの現実はそれを裏切っている。ハンガリーGPでも、日本人ドライバーは先頭を一度も視界に捉えることなく、ただ追いかける展開だった」と指摘。

 加えて同メディアは、依然としてチームメイト間の差は小さくはないと説きながら、「本来なら、フェルスタッペンと比べられることで、ツノダの成長と自覚を促すきっかけになっていたはずだ。だが今では、むしろその比較がツノダの限界を浮き彫りにする結果になっている」と分析。

 また、今季のパフォーマンス不足が去就にも大きく関与すると見通し、「言葉を結果に変えることができなければ、ミルトン・キーンズの誰かが、ツノダを“次の計画”から外す可能性は十分にある」と論じている。

 結果を残せず、世界王者とも比較されながらも、角田は前向きであり続け言動にもその姿勢が表れている。コース外からの厳しい声が止まない中、残り10レース、自身の想いが現実となる瞬間は訪れるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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