◇国内男子◇リシャール・ミル チャリティトーナメント 最終日(3日)◇能登カントリークラブ (石川)◇7142yd(パ…
◇国内男子◇リシャール・ミル チャリティトーナメント 最終日(3日)◇能登カントリークラブ (石川)◇7142yd(パー72)◇晴れ(観衆2126人)
池村寛世が3打差から「64」をマークして3年ぶりの3勝目を逆転で飾った。ハーフターン時点では河本力と4打差あったが、後半に1イーグル4バーディと急加速。後続に2打差をつける通算24アンダーで制した。
昨年から出水田大二郎らを教える櫻井省吾コーチに師事する。「どうしても調子が悪い」と悩みを解消するためだった。では早速スイング改造に取り組もうとすると、コーチが「クラブを替えてからじゃないと厳しい」と言う。ドライバーからパターまで、大幅に見直すことになった。
1Wは兵庫県の地クラブメーカー、バルドの「GT5」を使用する。4月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」の前週に出会い、コーチの見立てでやや“つかまり顔”のディープ系のヘッドを装着。「使い始めてからすごく安定して。プレッシャーがかかる場面でも、自分が思うような低い球を打てるのですごく良い。この1Wを使い始めてからは他の1Wはテストしていないです」と理想の一本だった。
また、“直ドラ”を多用する池村は、ヘッド体積305ccのミニドライバーも投入する。「ミニドライバーだと普通に打っても球が低いし、1㎝くらいティアップすれば高さも出て易しい」。強いアゲンストの風が吹く状況で、打ち下ろしのホールでレイアップする際などで頼れる武器に。最終日の後半16番(パー4/441yd)では、直ドラしたティショットからバーディを奪取した。
最も活躍したクラブには、愛知県の地クラブメーカー「Zodia(ゾディア)」のウェッジを挙げる。5本入れるウェッジのうち、ほかの4本はロフトを立ててグースを作るように調整しているが、この61度は「グースが強めで、リーディング(エッジ)はストレート系に削ってほしい」とカスタムした。グースネックにするとつかまりが良くなり、ハンドファーストに構えてしっかりとボールを上からとらえることができる。
およその飛距離としてはZodiaの61度が100yd。いずれもロフトを4度から5度立てるクリーブランドの60度は110yd、58度は120yd、54度は130yd、50度は140ydと10yd刻みとする。「グリーンを外してもボギーを打つイメージはほぼない」。ウッドとウェッジを厚めに、こだわりのセッティングで勝利を手繰り寄せた。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:バルド GT5(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ ブラック プロトタイプ
グリップ:エリートグリップ
ミニドライバー:テーラーメイド r7 QUAD(13.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ WB(重さ70g台、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス2(7番21度)、テーラーメイド Qi35(9番24度)
シャフト:日本シャフト NSプロ プロトタイプ(硬さTX)
アイアン:キャロウェイ X FORGED(6~9番)
シャフト:三菱ケミカル OTツアーi110(硬さS)
ウェッジ:クリーブランド RTZ ツアー ラック(50、54、58、60度)、Zodia(61度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド
パター:LABゴルフ ダイレクト・フォース2.1
ボール:タイトリスト PRO V1