第107回全国高校野球選手権大会が5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式に参加した茨城代表・明秀日立の選…
第107回全国高校野球選手権大会が5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式に参加した茨城代表・明秀日立の選手たちは大勢の観衆が見守る中、堂々と行進した。
今大会は、全国49校が出場。昨夏優勝した京都国際を先頭に、北から順に入場した。10番目に登場した明秀日立の選手たちは、大きく腕を振って歩いた。
左足首を負傷している能戸輝夢(きらむ)主将(3年)は参加せず、その代わりに中岡誠志郎副主将(3年)が、茨城大会の優勝旗を掲げていた。
一塁側内野スタンドには、能戸主将のほか、ベンチ入り選手たちを補助している部員やマネジャーたちが見守っていた。
マネジャーの谷平莉麻那(りおな)さん(3年)は「練習でのつらいことも思い出したけど、神様は見てくれていた。すばらしい景色を見せてくれた」と感動し、自らのスマホで動画を撮影していた。別の場所で見ていた佐藤虎太郎選手(3年)の父で、保護者会の倫之(ともゆき)会長(49)は「息子たちは小さい頃から野球をやってきたので、感極まるものがあった」と語った。
明秀日立は行進の練習を欠かさず、今回の目標は「日本一の行進」を掲げていた。
開会式終了後、中岡副主将は「初めての経験。楽しいというより緊張したけど、(行進の)出来栄えはよかった」と語った。次戦に向け、「打ち勝つ」と意気込んだ。
明秀日立は大会5日目の第2試合(9日午前10時半予定)で、静岡代表の聖隷クリストファーと対戦する。(後藤隆之)