第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は6日、第2日を迎え、1回戦4試合が行われる。第4試合は、奈良の強豪が…

第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は6日、第2日を迎え、1回戦4試合が行われる。第4試合は、奈良の強豪が節目の勝利に挑む。

【大会第2日第4試合(18時45分)】
鳴門(徳島)-天理(奈良)

 天理は、現在夏甲子園で49勝をマーク。節目の50勝に王手をかけている。センバツの30勝を合わせた春夏通算80勝にも王手をかけていることになる。今回達した春夏連続出場回数は17回目。歴代4位の勝利数を誇る強豪が、また大きな節目の白星に挑む。

 今年は多彩な投手陣が武器。昨年秋から下手投げとなった右腕の松村 晃大投手(3年)と、左横手の橋本 桜佑投手(2年)、右腕の長尾 亮大投手(2年)が決勝で継投を見せるなど、あらゆる角度から、相手打者の目線を変えることが特徴だ。橋本は春の奈良大会決勝で24年ぶり6人目となるノーヒットノーランを達成するなど、個々のレベルも高い。

 ほかにも酒井 大成投手(3年)は最速143キロ右腕、小寺 大翔投手(3年)は185センチの長身を生かす最速140キロ右腕、新井 幾大投手(2年)は136キロ左腕と、投手陣の多彩さは異例ともいえる。

 さらに内野手兼任の伊藤 達也(3年)は最速144キロ、外野手兼任下坊 大陸(3年)は最速141キロを誇り、マウンドでも躍動する。

 打っては、冨田 祥太郎内野手(3年)は県大会初戦から4戦連続となる4本塁打をマーク。今大会の出場チーム中、「本塁打王」が、甲子園でもその長打力を発揮できるか注目される。

 対する鳴門は、徳島大会では背番号8だった橋本 朋来が、甲子園から背番号1のエースとしてチームを引っ張る。徳島大会では準決勝で完投、決勝で完封した。頼れる右腕が、天理打線をどこまで抑えられるか。立ち上がりを含め序盤の投球が重要になってくる。