第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は6日、第2日を迎え、1回戦4試合が行われる。第3試合では大会屈指の左…

第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は6日、第2日を迎え、1回戦4試合が行われる。第3試合では大会屈指の左腕が、鉄壁の守備とともに夏初戦に挑む。

【大会第2日第3試合(16時15分)】
金足農(秋田)-沖縄尚学(沖縄)

 沖縄尚学の2年生エース・末吉 良丞投手は、飛躍的な成長を遂げて夏甲子園のマウンドに登る。今センバツでは初戦の青森山田(青森)で完投したが、制球が定まらないシーンが多く、5安打6四死球で3失点。2回戦の横浜(神奈川)では、中継ぎ登板で7回を投げて9安打5失点(自責4)と、納得の投球はできなかった。

 しかし、この夏は4試合29回40奪三振と本領を発揮。打者を圧倒する投球が多く、自信をもって速球を投げ込んでいた。昨年秋にマークした自己最速150キロをこの夏に再びマーク。キレのいい変化球も低めに集まり。4試合で1点しか取られなかった。

 さらに、チームは県大会5試合を戦って無失策と、「鉄壁」の守備を誇った。今夏甲子園の代表校で、県大会無失策だったのは、沖縄尚学と松商学園(長野、7試合)だけ。

 この無双の投手と無双の守備陣が、かなりの「武器」となることは間違いない。春夏通算甲子園30勝まであと3勝。今大会での達成を狙う。