第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は6日、第2日を迎え、1回戦4試合が行われる。第3試合ではあの「カナノ…

第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は6日、第2日を迎え、1回戦4試合が行われる。第3試合ではあの「カナノウ旋風」の弟たちが聖地に乗り込み、チームの快進撃を狙う。

【大会第2日第3試合(16時15分)】
金足農(秋田)-沖縄尚学(沖縄)

 第100回記念大会で、金足農は準優勝を果たし、公立校ながら全国の舞台で強豪私立校を次々と倒して決勝へと上り詰めた。現オリックスの吉田 輝星投手が1人で投げ抜く姿と、全員野球で挑む姿に全国の高校野球ファンが心を動かされた。

 その戦士たちの血を引く、弟たち5人が7年の時を経て再び甲子園の舞台に戻ってきた。エース吉田の弟、吉田 大輝投手(3年)は1年秋から兄が背負った背番号1を背負い、昨年に続きエースとして甲子園に導いた。右太ももの違和感の影響で登板が注目される。

 準々決勝の近江(滋賀)でサヨナラ2ランスクイズを決めた斎藤 璃玖内野手の弟は、背番号10の斎藤 遼夢。3回戦の横浜(神奈川)で逆転3ランを放った高橋 佑輔内野手の弟が、高橋 孝士朗外野手(2年)だ。

 大友 陽夕外野手(3年)と大友 陽月(1年)の兄弟は、2回戦の大垣日大(岐阜)で勝ち越し弾を放った大友 朝陽外野手の弟たちでもある。吉田と高橋は県大会からレギュラーとして活躍してきた。

 初戦の相手は、2年生エース・末吉 良丞投手を擁する沖縄尚学。かなりの強敵だが、あの「カナノウ旋風」の初戦も九州の強豪、鹿児島実(鹿児島)を撃破してからスタートした。あのひたむきに投げ、ひたむきに得点を挙げていった全員野球で、再び南国の強敵に立ち向かう。