◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前(5日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇728…

松山英樹も山下美夢有のメジャー初優勝を祝福した

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前(5日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)

PGAツアー通算11勝の松山英樹が、「AIG女子オープン(全英女子)」を制した山下美夢有を称賛した。米国での男子ツアー「ウィンダム選手権」最終ラウンド終了後に、日本人史上6人目の女子メジャー制覇を知り、「いやあ、すごい。素晴らしいこと」と喜んだ。

これまで山下と対面したのは、ともに日の丸を背負った昨年の「パリ五輪」くらい。親交が必ずしも深くなく、戦うフィールドが違っても、トップ選手が気になるのが松山という選手。「(山下は)日本でもずっと上位で、こっちでも安定した成績を残していた。(試合後の)コメントを読んでいると、調子が良くなさそうでもトップ10に入ったり、上位で戦っていたりしていて、『調子が良くなったらどうなるんだろう…』と思ったら普通に勝っちゃった」と今季、初優勝の前にトップ10に6回入っていたことも踏まえると、納得の快挙だった。

周囲と比べて劣る飛距離は、ショットとパットの高い精度でカバー。「やっぱり自分の武器を分かっているから、こういう結果が出せる。勝つ人というのは、そういうものを持っているんじゃないですかね」と、体格的なハンデをものともしない芯の強さに感心した。

自身が2021年に「マスターズ」を制してから、米女子ツアーでは新たに4人(5勝)のメジャーチャンピオンが生まれた。「最近は日本からスポットで来ても上位で戦える選手が多い」と国内女子ツアーのレベルの高さを認めつつ、「でも今のところ、米ツアーに参戦した人が多く(メジャーを)勝った形になっている。こっちの経験も大事だと感じる」と本場で腰を据えてプレーする重要性も強調した。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)