【秋田】第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)が5日開幕し、2年連続出場の金足農は大会第…
【秋田】第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)が5日開幕し、2年連続出場の金足農は大会第2日の6日、第3試合で春夏連続出場の沖縄尚学と対戦する。昨年は初戦敗退。あの悔しさを晴らすときがきた。
「甲子園で勝つためにやってきた。ここからです」。佐藤晃真主将(3年)は口調を強めた。
相手が決まってから、練習にテーマを持たせた。
沖縄尚学のエース末吉良丞投手(2年)は最速150キロ。打撃練習では投手が通常の3、4メートル前から投げ、速球に目を慣らした。
ノックでも集めた情報をもとに、相手メンバー一人ひとりの打席を想定して内、外野手の位置を調整し、頭に入れた。
エース吉田大輝投手(3年)は組み合わせが決まり、「投手戦になる」との心構えができたという。チームの目標は、準優勝した第100回大会の上をいく日本一。「新しいカナノウ旋風を起こすためにも、1回戦で強いところと当たれて、うれしい気持ちがある」
開会式は午後4時から始まった。今夏、入場行進は北からで、金足農は6番目に右翼のゲートをくぐった。式は折しも初戦の時間帯(午後4時15分開始)に重なり、佐藤主将らは太陽の位置やグラウンドの影のでき方などを確認。本番に向け、チームは集中力を高めた。(隈部康弘)