第107回全国高校野球選手権大会で、徳島代表の鳴門は大会2日目の6日、1回戦第4試合(午後6時45分開始予定)で天理(…

 第107回全国高校野球選手権大会で、徳島代表の鳴門は大会2日目の6日、1回戦第4試合(午後6時45分開始予定)で天理(奈良)と対戦する。試合を前に、鳴門の岡田将和監督と、天理の藤原忠理(ただまさ)監督が阪神甲子園球場で対談し、相手校の印象や初戦への意気込みなどを語った。

 ――相手校の印象は

 岡田監督 様々なタイプの投手がいるし、1番から9番までどこからでも点を取れる打線という印象がある。有名な学校と試合ができるのを、選手も自分も楽しみにしている。

 藤原監督 選手たち一人ひとりが思い切りの良いプレーをする印象がある。打者は狙い球を決めたらしっかりとスイングし、投手の投げっぷりもいい。我々には脅威となる。

 ――相手校で警戒する選手は

 岡田 冨田選手と赤埴(あかはに)選手、永末選手。3人が打線の中でポイントになっている。冨田選手はスイングに力がある。赤埴選手はバランスがいい。永末選手はシュア(確実)なバッティングでチャンスに強そう。

 藤原 全員警戒しているが、なかでも4番、5番のバッティングセンス、とらえる力が高いので、その前にランナーをためないようにしたい。投手に関しては、走者を背負ってからの投球がうまい。経験値を持っている。

 ――自校でカギを握る選手は

 岡田 副主将の橋本はエースでクリーンアップを打つ。彼がしっかりと活躍してくれることがカギとなる。

 藤原 突出した投手がいないので、継投が一つのカギとなる。打線は1番、2番がカギを握っている。

 ――どういう試合展開になるか

 岡田 接戦になると思う。2、3点の勝負の中で、うちが1点でも多くリードできたらいい。

 藤原 守り勝つ野球を掲げてきたので、甲子園でもしっかりと守り勝ちたい。4、5点の接戦か。

 ――初戦への意気込みを

 岡田 県大会からやってきたことは一緒。自分たちの野球をしっかりと発揮して、元気よく、楽しくプレーできたらいい。

 藤原 (今春出場した)選抜(大会)では思うような試合運びはできなかった。夏は何とか1勝を成し遂げたいという気持ちで戦う。(鈴木史)

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 第107回全国高校野球選手権大会の開会式が5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、3年ぶり15回目の出場となる徳島代表の鳴門の選手たちも元気よく入場行進をした。

 藤原琉聖主将が徳島大会の優勝旗を掲げて先頭を歩き、チームも腕を振って甲子園の土を踏みしめて歩いた。開会式後、藤原主将は「お客さんが少ない徳島大会とは違い、特別な雰囲気を味わいました」と笑顔で話した。

 鳴門は大会2日目の6日、1回戦第4試合(午後6時45分開始予定)で天理(奈良)と対戦する。藤原主将は「打ち勝ちたい。全員で校歌を歌うことが目標です」と意気込みを語った。(鈴木史)