第107回全国高校野球選手権大会は5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式では、代表49校の選手がブラスバ…
第107回全国高校野球選手権大会は5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式では、代表49校の選手がブラスバンドの演奏に合わせて入場行進した。開会式は史上初めて午後4時に開催され、午後5時半過ぎから開幕試合が始まった。旭川志峯は大会第3日の第4試合で広陵(広島)と、北海は第6日の第2試合で東海大熊本星翔(熊本)と、それぞれ対戦する。
旭川志峯は前年優勝の京都国際に続き2番目に入場した。腕と足の上げる高さをそろえて行進した。稲葉遼主将(3年)は「観客がたくさん入っていて、甲子園に来たとあらためて実感した」。
2日ほど前から朝の自主練習で行進練習をしていた。北大会まで後列の選手が掛け声をかけたが、音楽にかき消されてうまくいかなかったため、今回から前方の合田夏惟選手(3年)が掛け声をかけることに。稲葉主将は「声の距離間が変わらなかったので、うまくいったのでは」。
宿舎での生活リズムも整ってきたといい、「戦いに向かえている感じ」。2日後の試合に向けて闘志を高めていた。(中沢滋人)
北海は旭川志峯に続き、3番目に入場。暑さ対策で今大会用に新調した白の帽子とアンダーシャツを身につけて行進した。かけ声を出さず、真剣な表情。宿舎で少し練習したという。佐藤瞭磨主将(3年)は「いよいよ始まったと気が引き締まった」。多くの観客を前にし、あらためて「高校野球をやってきて、甲子園に立てたのは、本当に幸せなことだと感じた」と話した。
開会式で北海道勢は中央付近に整列した。返還される優勝旗を間近で見て、佐藤主将はその大きさに驚き「日本一になりたいという気持ちがより強くなった。甲子園に来たからには、勝ちにこだわりたい」と語った。(朽木誠一郎)