(5日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 創成館―小松大谷) 開幕試合の始球式は、中京大中京(愛知)の軟式野球部…
(5日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 創成館―小松大谷)
開幕試合の始球式は、中京大中京(愛知)の軟式野球部3年の森本愛華さん(17)がマウンドに立った。
森本さんは、手でボールを打つ男女混合のスポーツ「ベースボール5」の日本ユース代表として、3月に台湾で開催されたアジアカップで優勝。始球式では、チームメートだった横浜隼人(神奈川)の硬式野球部3年の平野将梧さんとバッテリーを組んだ。
ハプニングも起きた。始球式で使うボールはヘリコプターから投下するのが恒例。しかし、この日は強風のため1回目で落とすことができず、やり直しをして約3分後に投下された。ヘリコプターを見つめていた森本さんは「手汗とかが止まらなかったんですけど、でも逆に自分の中で間ができたのでよかったかな」。
ノーワインドアップの左腕から左打者の内角を突く直球でストライクをとった。大役を終えた森本さんは「夢の舞台で思いっきり投げられた。今まででいちばん緊張したけど、しっかり投げられたのは今後の自分につながると思います」。次は、今月9日に開幕する女子軟式野球の全国大会に臨む。(辻健治)