<第107回全国高校野球選手権大会:創成館3-1小松大谷>◇5日◇1回戦◇甲子園 小松大谷(石川)のプロ注目のスラッガー…

<第107回全国高校野球選手権大会:創成館3-1小松大谷>◇5日◇1回戦◇甲子園

 小松大谷(石川)のプロ注目のスラッガー、田西 称内野手(3年)は4打席ノーヒットに終わり、チームを2年連続の初戦突破に導くことができなかった。

 創成館(長崎)の最速149キロ右腕・森下 翔太投手(3年)の前に、遊ゴロ、中飛、三振、遊ゴロと無安打に抑えられた。初回に1点を先制すると逆転を許し、再び反撃を試みるも、主砲のバットからは快音は響かなかった。

 試合後は、「石川大会では力むことなく振ることができたが、この大会では力が入ってしまい、硬いスイングになり、悔しい。それでも森下投手は直球、変化球ともによく決まっていて、やられたという感じです」と森下に脱帽していた。

 それでも、Uー18代表候補のスラッガーらしく、鋭いスイングを披露した。内角を含めて、うまく攻められた点はあるが、森下の速球に振り負けないスイングの速さも垣間見れた。ひとつ間違えば、スタンドインする怖さを森下も感じていたに違いない。

 すでに高校卒業後は大学進学する意向を口にしている。「日本を代表する野手になることです。全般的に実力が足らないので大学で磨きたい」。木製バットに替え、さらなるレベルアップに努めることだろう。180センチ、84キロと堂々の体格ではあるが、甲子園の打席ではもっと上背があるようにも感じられた。将来性豊かな左打者。上のステージで本塁打を量産する姿が想像できる。