北山は今季6勝、4完投をマークしている(C)産経新聞社 日本ハムは8月4日、プロ4年目右腕・北山亘基の背番号を「57」か…

北山は今季6勝、4完投をマークしている(C)産経新聞社

 日本ハムは8月4日、プロ4年目右腕・北山亘基の背番号を「57」から「15」に変更すると発表した。シーズン途中の背番号変更は異例のケースとなる。同背番号は直近は現在はソフトバンクに在籍する上沢直之が2018年から2023年にわたって着けていたものとなる。

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 北山は球団を通じて「プロ野球の世界で10番台の背番号をいただくことは特別なことだと思います。そういった背番号を託してもらえることに心から喜びを感じると同時に、期待を受けることへの責任と覚悟を伴うと感じています。これから、より一層チームの思いやチームメートの思いを背負った投球ができるよう、さらなるレベルアップに努めていきます」とコメントした。

 北山の今シーズンの活躍は目覚ましいものがある。

 開幕から先発ローテーションを守り、ここまで6勝3敗。4完投。防御率はパ・リーグ3位の1.57と先発陣の柱として堅調な働きを見せている。

 特に多くの人々の印象に残った快投は交流戦においての巨人戦の内容だった。6月19日に東京ドームで行われた試合では9回一死まで1本もヒットを許さない圧巻パフォーマンス。持ち味の球威ある直球、フォークのコンビネーションも冴え、9回に入っても153キロをマークと驚異のスタミナも注目を集めた。

 結果として9回一死から大城卓三にソロホームランを許したが、122球を投げ切り1安打1失点の内容には両球団ファンから惜しみない拍手が送られた。ヒーローインタビューでは大声援に感謝の気持ちを示しながら「すごく悔しい。いつか達成できるように頑張りたい」と常に高みを目指す姿勢も共感を高めた。

 21年ドラフト8位入団。ルーキーイヤーは開幕投手、さらに一時、守護神を務めるなど、様々な役割を経験。努力を続けてプロ4年目にして、自身念願の10番台の背番号を得たとあって、今回の発表にはファンの間からも「なかなか、すごない?」「粋な演出!」「勝利数背番号は頼むでってことやね、頼むでー!」「ますます、頑張って!」と声が上がるなど、優勝争いに向かうチームの追い風にもなると沸き立っている。  

 球団発表コメントにも誠実さがにじんだ背番号15の快投を今後も期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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